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B61は、アメリカ合衆国が開発した核爆弾である。21世紀現在においても配備が行われている。 == 経緯 == 航空機に搭載可能な、比較的軽量の核爆弾として1960年から開発が行われ、1966年から配備が開始された。開発は、ニューメキシコ州のロスアラモス国立研究所で行われた。 B61は、先端部と尾部を状況に応じて交換し、高空投下やレイダウン投下などに対応するようになっている。形状や信管により、開発中止のものも含め12種類のサブタイプがある。最新のサブタイプは1997年に開発されたB61 Mod 11であり、地中貫通爆弾の一種である。B61 Mod 7を基に開発され、高張力鋼で構成されている。投下後、地中に数m貫入し、その後に爆発する。これにより、地下施設を破壊する。B61 Mod 11は、地下施設攻撃用のB53を更新することとなった。B53はメガトン級の威力を持つものの、レイダウンにより地表爆発するため、地下施設破壊に必ずしも向いていないためである。 B61は可変威力弾頭であり、サブタイプにもよるが最大170ktの威力を持つ。信管はフル・ヒューズ・オプション(FUFO)であり、空中爆発・地上爆発・遅延爆発に対応している。 B61は、 : 爆撃機ではアメリカのB-52 ストラトフォートレス、B-1 ランサー、B-2 スピリットなど、 : 戦闘機ではFB-111 アードバーク、F-100 スーパーセイバー、F-104 スターファイター、F-105 サンダーチーフ、F-4 ファントムII、F-15 イーグル、F-15E ストライクイーグル、F-16 ファイティングファルコン、F/A-18 ホーネット、F/A-18 スーパーホーネット、F-22 ラプター、F-117 ナイトホーク(しかし、数名の関係者がF-117ではB61は使用されていないと主張する)、A-4 スカイホーク、A-6 イントルーダー、A-7 コルセアIIに搭載可能。 また、イタリアとドイツのトーネード IDSにも搭載可能である。 2012年からはB61の延命計画として、F-35 ライトニング IIへの搭載を可能にし、武器の正確性を増すための新たな誘導装置を備えたB61 Mod 12の開発が進められている。2014年2月に国家核安全保障局は、ロスアラモス国立研究所とサンディア国立研究所で臨界前核実験を行い、実験は成功したと発表している〔 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「B61 (核爆弾)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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